私が死んでもこの戦、
このままでは終わらせるな!
韓国でシリーズル累計3000万人を超える動員を果たした超大作がついに完結!薩摩水軍と朝鮮・明の連合軍が激突した最終決戦、露梁(ノリャン)海戦を描いた本作は、10年に及ぶシリーズの集大成にふさわしく、かつてないスケールで3カ国の水軍約1000隻が入り乱れる歴史的海戦を描き出している。本編の半分以上は怒涛の海戦シーンが占めており、息もつかせぬ攻防が展開する壮絶バトルはまさに圧巻。そして激戦の果てに明かされるイ・スンシンの真意と悲痛な覚悟は、悠久の歴史を超えて《英雄伝説》の最後を飾るにふさわしい熱い感動を与えてくれるだろう。
世代を超えた名優たちが生み出した、
強烈な緊迫感と圧倒的迫力!
韓国映画史上最大のヒット作となった『バトル・オーシャン 海上決戦』でチェ・ミンシクが、第2作『ハンサン ―龍の出現―』ではパク・ヘイルが扮した英雄イ・スンシンを、本作では『モガディシュ 脱出までの14日間』のキム・ユンソクが熱演。その他に、明の重要人物をチョン・ジェヨンとホ・ジュノが、さらにはイ・スンシンの二人の息子をアン・ボヒョン、ヨ・ジングといった人気俳優が演じている。監督、脚本は3部作のすべてを務めたキム・ハンミン。オリンピックで使用されたスピードスケートリンクを巨大な屋内セットに改装して再現。より進化を遂げたVFXによって、完結編にふさわしいリアルかつ迫力の映像を生み出した。
1967年1月21日生まれ。
1988年に舞台俳優として活動を開始。『幼い恋人』(94)でスクリーンデビューを果たす。その後、ナ・ホンジン監督『チェイサー』(09)に出演し大鐘賞映画祭や青龍映画祭などで主演男優賞を受賞し日本でも話題となった。『天命の城』(17) 『1987、ある闘いの真実』(17)『モガディシュ 脱出までの14日間』(21)など、深い経験から湧き出る演技と表現力で韓国の観客を魅了し続ける俳優キム·ユンソク。 そんな彼が本作で最後の戦闘を控えた将軍イ·スンシンに扮し、賢明なリーダーを演じこれまでの作品を凌駕する深みある演技で、最後の戦闘を導く将軍を披露する。
Filmography
Movie:『モガディシュ 脱出までの14日間』(2021)『未成年』(2019)『暗数殺人』(2018)『1987、ある闘いの真実』(2017)『天命の城』(2017)『あなた、そこにいてくれますか』(2016)『プリースト 悪魔を葬る者』(2015)『セシボン』(2015)『タチャ 神の手』(2014)『海にかかる霧』(2014)『ファイ 悪魔に育てられた少年』(2013)『10人の泥棒たち』(2012)『ワンドゥギ』(2011)『哀しき獣』(2010)『チェイサー』(2008)他多数
Drama:「妻の復讐~騙されて捨てられて~」(2006 - 2007)「人生よ、ありがとう」(2006)他多数
1947年3月16日生まれ。
1970年に俳優デビュー。ドラマ「ソウルの月」(94)で注目を浴びドラマを中心に活動する。日本ではドラマ「のだめカンタービル」(14)の出演で認知度を上げた。映画では『インサイダーズ』(15)、『風水師』(18)などで好演し存在感を示した。優れた才能を持ち多種多様な作品に参加しているペク·ユンシクは、本作で薩摩軍を率いる日本軍の総大将「島津義弘」に扮し、フィルモグラフィー史上最も強烈なキャラクターを披露する。
Filmography
Movie:『メタモルフォーゼ/変身』(2019)『風水師 王の運命を決めた男』(2018)『必ず捕まえる』(2017)『ラスト・プリンセス −大韓帝国最後の皇女』(2016)『インサイダーズ/内部者たち』(2015)『観相師-かんそうし-』(2013)『私は王である!』(2011)『蜜の味 ~テイスト オブ マネー~』(2012)『タチャ イカサマ師』(2006)他多数
Drama:「バガボンド」(2019)「ホジュン~伝説の心医~」(2013)「キムチ~不朽の名作」(2012)「根の深い木 -世宗大王の誓い-」(2011)「のだめカンタービレ~ネイルカンタービレ」(2014)「ソウルの月」(1994)他多数
1970年11月21日生まれ。
舞台俳優としてデビューし多くの作品に出演。大学の先輩でもあるチャン・ジン監督作品『ガン&トークス』(01)で注目を浴び、2003年『シルミド』では青龍映画賞男優助演賞を受賞するなど俳優として地位を確立した。映画とドラマ、数多くの作品で深みのある演技力を披露してきた自他共に認める演技職人のチョン·ジェヨン。本作では明の水軍都督「陳璘」役を演じイ·スンシン将軍を助けながらも、明のために対立する将帥として登場し独特な緊張感を醸し出す。
Filmography
Movie:『感染家族』(2019)『夜の浜辺でひとり』(2017)『恋するインターン 〜現場からは以上です!〜』(2015)『正しい日 間違えた日』(2015)『王の涙-イ・サンの決断- 』(2014)『タイム・クライム』(2013)『さまよう刃』(2013)『ソニはご機嫌ななめ』(2013)『殺人の告白』 (2012)『カウントダウン』(2011)『黒く濁る村』(2010)『ホームランが聞こえた夏』(2010) 『彼とわたしの漂流日記』(2008)『トンマッコルへようこそ』(2005)『小さな恋のステップ』 (2004)『シルミド』(2003)『復讐者に憐れみを』(2002)『ガン&トークス』(2001)他多数
Drama:「大丈夫じゃない大人たち〜オフィス・サバイバル〜」(2021)「ジャスティス-検法男女-」シリーズ(2018-2019)「デュエル」(2017)「ラスト・チャンス! 愛と勝利のアッセンブリー」(2015)他多数
1964年4月14日生まれ。
父は映画俳優のホ・チャンガン、兄も俳優のホ・ギホという芸能一家で育つ。ドラマ「オールイン 運命の愛」(03)でイ・ビョンホンと共演して日本でも知られるようになる。ドラマ「朱蒙(チュモン)」(06-07)では主人公の父親を演じ話題となった。本作で明の水軍副都督「鄧子龍」に扮し、今までとは違った顔を見せている。キム·ハンミン監督は「イ·スンシン将軍と好意的な関係を築いた鄧子龍という人物を、オーラだけで完璧に表現した」としてホ·ジュノの特別な存在感に感嘆を惜しまなかった。
Filmography
Movie:『憑依』(2023)『モガディシュ 脱出までの14日間』(2021)『国家が破産する日』(2018)『黒く濁る村』(2010)『最後の贈り物』(2008)『レストレス〜中天〜』(2006)『シルミド(2003)火山高(2001)他多数
Drama:「なぜオ・スジェなのか」(2022)「スノードロップ」(2021-2022)「アンダーカバー」(2021)「ミッシング~彼らがいた~」(2020)「プレーヤー~華麗なる天才詐欺師~」(2018)「ここに来て抱きしめて」(2018)「朱蒙(チュモン)」(2006-2007)「拝啓、ご両親様」(2004)「オールイン 運命の愛」(2003)他多数
1988年5月16日生まれ。
2007年のモデルとしてデビュー。2016年のドラマ「太陽の末裔」で注目を浴び、2020年のドラマ「梨泰院クラス」の御曹司役で強烈なインパクトを残した。様々な作品を通じて幅広い才能を誇る俳優アン·ボヒョンは、多様なジャンルに挑戦し実力を証明してきた。本作ではイ·スンシン将軍の長男であり朝鮮軍のトップであるイ·フェ役という重要な役柄を見事に演じている。
Filmography
Movie:『デッドエンドの思い出』(2019)『マイ・ランウェイ』(2016)
Drama:「財閥x刑事」(2024)「生まれ変わってもよろしく」(2023)「軍検事ドーベルマン」(2022) 「ユミの細胞たち2」(2022)「ユミの細胞たち」(2021)「マイネーム: 偽りと復讐」(2021)「梨泰院クラス」(2020) 「カイロス〜運命を変える1分〜」(2020)「彼女の私生活」(2019)「トッコ リワインド~復讐の毒鼓~」(2018)「キミに猛ダッシュ~恋のゆくえは?~」(2017)「私がヒロイン!~宿敵のビョル姉妹~」(2017)「水曜日 午後3時30分 ~輝く恋の時間~」(2017)「逆賊-民の英雄ホン・ギルドン-」(2017)「太陽の末裔」(2016)「最高の恋人」(2015)他多数
1969年9月26日生まれ。
パク・ヘイル主演『極楽島殺人事件』(07)で長編デビューを果たす。再びパク・ヘイルと組み『神弓―KAMIYUMI―』(11)を監督。清国が朝鮮半島に侵攻した丙子の乱を舞台に、凄腕の射手を描いた時代劇アクションは韓国で大ヒットとなり、数々の賞にも輝いた。
そして、一人の一生を十数年以上も考え続け、映画にするためにその情熱を全て注ぎ込んだキム·ハンミン監督がついにイ·スンシン三部作を完結させた。 朝鮮の命運を導いたイ・スンシン将軍の姿を『バトル・オーシャン 海上決戦』(14)と『ハンサン ―龍の出現―』(22)そして本作を通じて、活字として残っている歴史の中で朝鮮の運命を導いたと描写されているイ・スンシン将軍の姿を生き生きと見事に蘇らせた。
Filmography
- Movie:
- 『ハンサン ―龍の出現―』(2022)
- 『バトル・オーシャン 海上決戦』(2014)
- 『神弓-KAMIYUMI-』(2011)
- 『The Phone』(2009)
- 『極楽島殺人事件』(2007) 他
- AWARDS:
- 2014 青龍映画賞/監督賞
- 2014 大鐘賞映画祭/最優秀作品賞/企画賞
- 2011 大韓民国国会大賞/映画部門
- 2007 青龍映画賞/新人監督賞/脚本賞
- 2007 韓国芸術評論家協議会/注目の芸術家賞
超巨大セットに出現した、 実物大の戦艦!
『ノリャン ―死の海―』は今から425年前、朝鮮の運命を変えた戦略と戦術で世界の海戦史に長く語り継がれる露梁海戦を、韓国映画史上初めてスクリーンに具現化した作品だ。
本作も『ハンサン ―龍の出現―』と同様に、海戦の撮影はピョンチャン冬季オリンピックで使用された江陵スピードスケート競技場で行われた。『ハンサン ―龍の出現―』で得たノウハウを活かし、実物大の板屋船、安宅船2~3隻を自在に撮影できる超巨大な屋内セットを造成。また麗水にも野外セットを造成して撮影が行われた。
三部作のチームにとって必須要素となったのが、プリビズ(Pre-Visualization)やバーチャルプロダクションの最新技術。これらを駆使してシミュレーションされたアニメーション映像が事前に俳優たちに共有され、動線や役の感情を把握しておくことでリハーサル時間が大幅に削減された。 そしてポストプロダクションでVFXチームの技術力が加わることで、スペクタクルな海戦を完成させることができた。
『ハンサン ―龍の出現―』でも好評を得ていた水が一滴もない空間で撮影する演出は更に進化。特に今回は遠距離からの戦闘はもちろん、近接砲撃戦や多様な武器など、すべての戦闘方式が活写されている。キム・ハンミン監督は「『バトル・オーシャン 海上決戦』を作っていた2013年から、映画撮影のテクニックは大きく変わった。水に関連した映像技術は今後もさらに進化するだろう」と述べている。
余白まで 計算し制作された音楽
音楽監督を担当したのは、『バトル・オーシャン 海上決戦』の荘厳なサウンドを生み出し、『ハンサン ―龍の出現―』の叙事詩を盛り込んだ繊細なスコアで観客を魅了したキム・テソン。この10年を三部作と共にし、「キム監督とあまりにも長い間一緒に作業をしたので、もはや会話が必要ない関係になっていた」という。「『ノリャン ―死の海―』は三部作でも巨大なレクイエムのような作品で、どの作品よりも真剣な想いで取り組んだ」と明かす。
朝鮮、日本、そして明、シリーズで初めて三カ国が登場するだけに、効果音でも各国の色を表現するように工夫がなされた。各国の状況によって演奏のリズムが異なるのはもちろん、音の質感にも差がつくように考慮されている。特に激しい戦闘の現場の生々しさを伝えるために音の余白までをも利用し、荘厳な瞬間がもたらす感動を最高潮に引き上げた。